ども、武輪です。
Wicket小話と題しまして、Wicket初心者の私がWicketを使ってみて、
- これちょっと便利な機能だなー
- こんなコンポーネントを使ってみたよ!
- こんな実装やってみたよ!
などなど。
そんなちょっとしたメモ書きを徒然と残していこうと思います。
基本的に情報はWebと書籍「オープンソース徹底活用 WicketによるWebアプリケーション開発」(矢野勉さん著)から得ています。
あとはWicketのソースとか。
さてWicket小話その1として、「とりあえずWicketを始めよう」という副題で徒然と書いていきます。
はじめに
そもそもWicketって何よって方に簡単に。
Wicketとは、Webアプリケーションフレームワークの1つです。
HtmlとJavaでWebアプリケーションが作れちゃいます。
設定ファイルはほとんど必要ありません。(そりゃweb.xmlは必須ですけども)
2009年8月現在Wicketは1.4がリリースされています。
Wicket小話では特に注意書きがない限り、この最新リリースのWicket1.4で試したことを書いていこうと思います。
開発環境などは以下の通り。
| バージョン | |
|---|---|
| JDK | 1.6.0_13 |
| Apache Tomcat | 6.0.16 |
| Apache Wicket | 1.4.0 |
さてここまで書いたところで、ショックな出来事が1つ。
ちょ…、Wicket1.4.1もう出てるじゃんorz
ま、まぁいっか。
準備
Apache Maven2 のインストール手順
Maven2を使うことで簡単にWicketプロジェクトを開始することができます。
(事前に1.5以上のJDKがインストールされている前提で話を進めていきます。)
1. ダウンロード
Apache Maven Projectより、アーカイブをダウンロードします。
私は2.1.0を使用していますが、2.2.1が既に出ているようです。
2. 環境変数の設定
適当なディレクトリ(MAVEN_HOME)にダウンロードしてきたアーカイブを展開してください。
環境変数PATHに%MAVEN_HOME%binを追加。
(環境変数はシステムのプロパティ→詳細設定→環境変数から変更できます。既存のPATHの値を消してしまわないように気を付けてください。)
※JAVA_HOMEを設定していないとMaven2は動かないので注意。
3. インストール確認
コマンドプロンプトでmvn –versionを実行することでインストールを確認することができます。
C:>mvn --version Apache Maven 2.1.0 (r755702; 2009-03-19 04:10:27+0900) Java version: 1.6.0_06 Java home: C:javajdk1.6.0_06jre Default locale: ja_JP, platform encoding: MS932 OS name: "windows xp" version: "5.1" arch: "x86" Family: "windows"
早速Wicketを始めよう
Moven2のインストールが完了したら、早速Wicketを開始してみましょう。
サンプルアプリケーションを動かしてみよう!
1. ダウンロード
http://wicket.apache.org/ から1.4系のアーカイブをダウンロードしてきます。
適当なディレクトリでアーカイブを展開します。
libディレクトリにはwicketの各種ライブラリーの他に、サンプルアプリケーションのwar(wicket-examples-1.4.x.war)も入っています。
このwarファイルをローカルのTomcatのwebappディレクトリに放り込んでTomcatを再起動してあげれば、とりあえずサンプルを動かすことができるんですが、このwarにはソースが含まれていないので動作を見るだけになってしまいます。
折角なのでEclipseで作業できるようにしましょう。
2. Eclipseにインポート
コマンドプロンプト上で、srcディレクトリ以下のwicket-examplesに移動します。
mvn eclipse:eclipse -DdownloadSources=true を実行することでEclipse用の設定ファイルが生成されます。
%展開先のディレクトリ%apache-wicket-1.4.xsrcwicket-examples>mvn eclipse:eclipse -DdownloadSources=true
あとはEclipseで「インポート」→「既存プロジェクトをワークスペースへ」からインポートすればOK。
3. サンプルを動かしてみよう
wicket-examplesパッケージにはJettyというJAVAのWebサーバが同梱されているので、簡単にサンプルを動作させることができます。
org.apache.wicket.examples.StartExamplesクラスを実行すればJettyサーバが起動します。
そしたらあとは http://localhost:8080/wicket-examples/ にアクセスするだけでWicketのサンプルの数々を試すことができます。
勿論Tomcatで動かしても全然問題ありません。
新規プロジェクトのスタート
サンプルアプリケーションは、既に1つの完成されたアプリケーションです。
新規プロジェクトをスタートさせる時には、ブランクのプロジェクトがあれば便利だなーって思いませんか?
というわけでブランクプロジェクトの作り方です。
Maven2の使い方なんかわかんないよーって人にも簡単!
WicketのQuickStartのページからコマンドラインを作成することができます。
上記サイトにアクセスすると、こんな入力欄があります。

QuickStartページ
各入力欄の意味は、
GroupId: パッケージとして使用される
ArtifactId: プロジェクト名として使用される
Version: Wicketのバージョン
こんな感じです。
これらを入力していくと、勝手にCommand Line欄にコマンドが組み立てられていくって寸法です。なんて便利!
次にコマンドプロンプト上でプロジェクトを作成したいディレクトリに移動し、先ほど生成したコマンドラインをコピペして実行します。
(※Proxyの設定などはこちらを参考に。→Maven2のTipsを集めるwiki#固有の環境設定)
C:test>mvn archetype:create -DarchetypeGroupId=org.apache.wicket -DarchetypeArtifactId=wicket-archetype-quickstart -DarchetypeVersion=1.4.1 -DgroupId=jp.co.eni.wicket -DartifactId=sample [INFO] Scanning for projects... [INFO] Searching repository for plugin with prefix: 'archetype'. [INFO] ------------------------------------------------------------------------ [INFO] Building Maven Default Project [INFO] task-segment: [archetype:create] (aggregator-style) [INFO] ------------------------------------------------------------------------ [INFO] Setting property: classpath.resource.loader.class => 'org.codehaus.plexus.velocity.ContextClassLoaderResourceLoader'. [INFO] Setting property: velocimacro.messages.on => 'false'. [INFO] Setting property: resource.loader => 'classpath'. [INFO] Setting property: resource.manager.logwhenfound => 'false'. [INFO] [archetype:create] [WARNING] This goal is deprecated. Please use mvn archetype:generate instead [INFO] Defaulting package to group ID: jp.co.eni.wicket Downloading: http://repo1.maven.org/maven2/org/apache/wicket/wicket-archetype-quickstart/1.4.1/wicket-archetype-quickstart-1.4.1.jar 13K downloaded (wicket-archetype-quickstart-1.4.1.jar) [INFO] ---------------------------------------------------------------------------- [INFO] Using following parameters for creating OldArchetype: wicket-archetype-quickstart:1.4.1 [INFO] ---------------------------------------------------------------------------- [INFO] Parameter: groupId, Value: jp.co.eni.wicket [INFO] Parameter: packageName, Value: jp.co.eni.wicket [INFO] Parameter: package, Value: jp.co.eni.wicket [INFO] Parameter: artifactId, Value: sample [INFO] Parameter: basedir, Value: C:test [INFO] Parameter: version, Value: 1.0-SNAPSHOT [INFO] ********************* End of debug info from resources from generated POM *********************** [INFO] OldArchetype created in dir: C:testsample [INFO] ------------------------------------------------------------------------ [INFO] BUILD SUCCESSFUL [INFO] ------------------------------------------------------------------------ [INFO] Total time: 9 seconds [INFO] Finished at: Wed Aug 26 11:11:43 JST 2009 [INFO] Final Memory: 7M/14M [INFO] ------------------------------------------------------------------------
最後に「[INFO] BUILD SUCCESSFUL」が出てればOK。
さて、実はもうこれだけで実行可能な状態なんです。
上記例では、C:testにsampleというディレクトリが作成されています。
コマンドプロンプト上でこのsampleディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。
C:testsample>mvn jetty:run
http://localhost:8080/sample にアクセスしてみてください。
Wicket Quickstart Archetype Homepage If you see this message wicket is properly configured and running
と表示されていれば成功です。
さらにEclipseで開発するには、sampleディレクトリ上で
C:testsample>mvn eclipse:eclipse -DdownloadSources=true
を実行してEclipse用の設定ファイルが生成して、Eclipseで既存プロジェクトのインポートをすればOKです。
リンク集
Apache Wicket
Apache Wicketの本家サイト
Wicket-ja
日本Wicketユーザーグループ(wicket-ja)の公式サイト。
過去のメーリングリストの内容などが参照できます。
ちなみに「うぃけっと じぇーえー」ではなく「うぃけっとじゃ」と読むらしいです。
矢野勉のはてな日記
Wicket-ja創設者のブログ。
著書の「オープンソース徹底活用 WicketによるWebアプリケーション開発」には大変お世話になっております。
Wicket学習帳
最終更新が2008年08月19日で止まっていて、Wicket1.3ベースまでの話が多いですが、参考になります。
最後に
さて、「とりあえずWicketを始めよう」という目的は達成できたでしょうか。
次回以降のWicket小話では、具体的なコンポーネントの使い方とかを載せていければ、と思っております。
それでは、また。





9月 4th, 2009 at 11:36
[...] Wicket小話その1. とりあえずWicketを始めよう [...]